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宿泊施設としてのハードウエアの評価では最悪な部類なのだが、宿の前面の川と道の環境が最大級に嵌った。海でも川でも水辺好きの私にはとても好かった。ベトナムホイアンの日本橋の入り江の景観を何故か彷彿させた。
茶トラ猫(ミカンと言う名らしい。顔耳をガシャガシャしながらネコと呼んだら噛みつかれた。)がエレガントで且つ猫らしい我儘振りが猫好きにとっては堪らない。深夜帰って来たら玄関で置物の様に座って待っていてくれた。鳴き声で気が付いたが、その後私の個室の中まで入ってきて寝るまで相手してくれたが、個室のドアーを締め切りできず少し開けた儘寝てしまった。不用心だった。
韓国人青年のアルバイトスタッフが素朴で好ましかった。一人旅高齢者には嬉しくなる程の好青年ぶりだった。今までにこれ程ハードとソフトのアンバランスな宿は珍しいが、所謂ゲストハウスの類に縁のなかった高齢者にとってはカルチャーショックに近いものが在る。
与那原町自体の宿の選択肢が限りなくゼロに近い。私の様なバス旅高齢者で知らない街だからこそ精神で2泊する方が無茶旅なのだろうが、目的も無くブラブラダラダラ一人旅派にはヒョットスルトお薦め宿なのかも知れない。
何だか不思議な街と宿だった。
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Viaje de 2 noches